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夏越大祓ってなあに?

 

 

いよいよ夏越大祓が近づいてまいりました。

大祓といっても、茅の輪や人形など、思い浮かべるものは人によって様々かと思いますが、

神道に興味のある方なら「大祓詞」が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

ですが、それがどんなものなのか、

またどんなことを言っているのかと聞かれると、答えられない方も多いのでは?

大祓詞についてみる前に、「大祓」とはどんな神事なのかを見ていきましょう。

 

 

大祓 おおはらえ

まず、『事典古代の祭祀と年中行事(編 岡田莊司、吉川弘文館 2019年)』にはこうあります。

 

「大祓とは、「神祇令」に規定された古代の国家的神事であり、

国土の罪過を昇叙するために、

毎年六月・十二月の晦日の夕刻に行われた恒例の儀礼である。」

 

神祇令とは神様をお祭りすることに関しての古代の法律のこと。

罪とは一般的な犯罪ではなく神事において侵された過ちのことを指します。

 

つまり…

 

「神様に対して犯された罪を祓うために定められた、国が主体となって行うお祭り」

 

ということになります。なぜそんなお祭りを作ったのでしょう?

 

 

日本の神観念

 

八百万の神という言葉の通り、神道はあらゆるものに神様が宿っていると考えます。

自然の様々な現象にそれを行っている神様を想像する、その神様にお供え物をして喜んでいただき、

それにより神様のお恵み、加護をいただこうとしたのがお祭りの一つの形です。

しかし、正しくお祭りをすれば様々な恵みをもたらしてくださる一方、

― 誤った祭り方する ―

― 神意に背くことをする ―

など、怒らせてしまえば様々な祟りや災いをもたらす、神様はそんな恐ろしい存在でもありました。

悪いことがあったということは、神様が怒っているということでもあり、それをなごめるためにもお祭りは行われます。

 

例えば、奈良県の大神神社のご祭神、オオモノヌシノカミは、

疫病など様々な災で世が乱れていた時代に当時の天皇である崇神天皇の夢に現れ、

『この災は自分が起こしたものである、自分の言うとおりにお祭りすれば禍はなくなる』

ということを告げたと言います。

実際に言うとおりにすると国内は平穏に戻り、それ以降、丁重にお祭りされているそうです。

ほかにも

○神意に背くことをして戦に負ける

○過ちを犯して神の怒りに触れ、祟りに見舞われる

○悪いことが続いていると占いで神様の怒りという結果が出た

など、祟りの伝承はあちこちで見受けられます。

神様に対して失礼なことをするとばちが当たる、ということでしょう。

こういった神様の怒りを定期的に和め、祟りから国を守るために大祓というお祭りが定められたのですね。

 

 

大祓詞 おおはらいし

次にそんなお祭りの中で奏上される大祓詞についてみていきます。

こちらが大祓詞を書き下したものです。大まかには次のような流れになっています。

 

天上の神々が会議をして皇御孫命(天皇陛下)に地上を統治する

実際に統治をされる中、国内で様々な罪が発生する。

そのため、天上の神事にのっとって儀式を行いそれらの罪をお祓いする。

すると、天つ神、国つ神がこれを聞き入れて、全国の罪は祓われる。

そうして祓われた罪は祓戸大神等によって消し去られ、罪は全て無くなる。

 

 

このように、罪が生じてからそれが消えてゆくまでを語られています。

 

それではいよいよ詳しい訳を見ていきましょう。

 

高天原にいらっしゃる皇祖の神々の仰せにより、

八百万の神々を集められ、議論をし、

皇御孫命(天皇陛下)がこの豊葦原の水穂の国を平和に統治するようにと仰せになり、ご移譲なされた。

このようにご移譲された国の中にいらっしゃった荒れ狂う神々に、なぜ帰順しないかを問い、それでも従わない神々を払い、岩や木、草の一片にいたるまでが従うようになると、皇御孫命のいらっしゃる天の磐座を水穂の国に放たれ、空の雲をかき分け、ご降臨された。

このように託された国の中央ということで、大倭日高見の国を平穏な国と定め、宮柱をどっしりと立て、千木を高く立てて、皇御孫命の宮殿を作り、その中で皇祖の神々のお陰を頂きながら安らかな国と統治されてる中で、この国で生まれた人々が侵す罪事は、天つ罪や国つ罪など、その他数多くあるだろう。

このように現れたのなら、高天原の儀式に倣い、細い木の本と末を揃えて多くの台に置き、麻の本も末も切り、神聖な祝詞を唱えなさい。

そのように唱えたのならば、天つ神は天の門を開き、天の八重雲をかき分けてお聞きなされるだろう。

国つ神は高い山、低い山の頂に上られて雲や霧をかき分けてお聞きなされるだろう。

このようにお聞きなされるのならば、この国に罪という罪はあるまいと、風が八重雲を吹き放つ事の如く、朝夕の霧を朝夕の風が吹き払う事の如く、大きな港のほとりにある大船を綱をほどき、大海原に押し放つ事の如く、木の茂った根元を焼いて鍛えた鋭利な鎌を使ってうちはらうことの如く、残る罪はないだろうと祓い、清めくださった罪事は高山の頂上低山の頂上から勢いよく落ちる速川の瀬にいらっしゃる瀬織津ヒメという神様が大海原に持ち出でるだろう。

このように持ち出でるのならば、荒潮など、多くの潮流がぶつかり合い渦巻くところにいらっしゃる速開津ヒメという神様が飲み込んでしまうだろう。

このように飲み込んでしまったら風の吹き出るところにいらっしゃる気吹戸主という神様が根の国底の国に吹き放ってしまうだろう。

このように吹き放ったのならば、根の国底の国にいらっしゃる速佐須良ヒメという神様が持ち誘って消し去ってしまうだろう。

このように消え去ったのならば、この世の罪という罪は無いだろうと、天つ神、国つ神、八百万の神々に、お聞き届けくださいと申し上げる。

 

 

 

以上、少し難しい文章になりましたが、大祓詞はこういうお話でした。

なんだかよくわからない呪文のように見える大祓詞も、訳してみるとちゃんと物語になっているのですね。

大祓詞を読む際は、このことを意識すると、ぐっと読みやすくなると思いますので、その時は是非この記事を思い出してみてください!

 

今回は詳しく掘り下げてご説明いたしました。

いつかまたの機会に、簡単に絵本のように読み解いていきたいと思います。

 

それでは本日、夜7:30分よりInstagramにてLIVE配信でお会いしましょう!

 

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